LION/ライオン~25年目のただいま~

 

「LION/ライオン~25年目のただいま~」

5歳の少年サル―はインドの駅で迷子になった。

兄を探して電車に乗った彼は、遠くオーストラリアで養子となる。

25年後、彼はかすかな記憶を頼りにGoogle Earthを駆使して

生まれ故郷を探す旅に出る。

「英国王のスピーチ」制作チームが映画化した感動の実話。(キネマ旬報からの抜粋)

 

この事実にも驚かされますが、インドでは年間8万人以上の子供が

行方不明になるそうです。

少し、構成が荒いようにも思われたのですが、

良質な作品でした。

義母の考え方(不幸な子供を救うという信念)にも、

びっくりしましたが、

ラスト、お兄さんの事実には、誰しも涙したのではないでしょうか。

 

先週の日本経済新聞の 池上彰さんのコラムで取り上げられていた書籍を

購入したのですが(税抜3.600円・高っ!)、

橋本明子著 「日本の長い戦後」という本です。

戦後の日本人の道徳観は、三つだと。

”加害者” ”被害者” ”英雄”

それが、

「やましい国」 「悲劇の国」 「美しい国」となる。

まだ、読み始めたばかりですが、考えさせられるところが多いです。

池上彰さんは、20年以上前に、NHK勤務の時に、

日曜日の朝、”週刊こどもニュース”という番組の頃から良く拝見していました。

ニュースを解り易く(子供番組だから当然なのですが)、

その頃から解説されており、

その後、”そうだったのか!現代史”などの著作本を数多く出され、

私も勉強させていただきました。

これで、ニュース番組も良く解る?ようになりました。

(だから、口幅ったいですが、今回のイスラエルの件も、ある程度、解ります(笑)。)

閑話休題

NHKでは、”大草原の小さな家”とか”人形劇 三国志”とかがお気に入りでした。

楽しかったです。

 

散歩する侵略者

 

「散歩する侵略者」

「岸辺の旅」の黒沢清が劇団イキウメの同名戯曲を映画化。

鳴海の夫は数日間の行方不明の後、侵略者に乗っ取られて帰ってきた。

同じころ、町で一家惨殺事件が発生し、

ジャーナリストの桜井が取材に訪れる。

第70回カンヌ国際映画祭ある視点部門正式出品作品。(キネマ旬報からの抜粋)

わかりにくいというか、

ストーリーではなく、

細部を考え込んでしまった作品。

ラストもしばらく解釈に苦しみました。(笑)

侵略者が人から、概念を奪った後、地球(人類)を征服する。

愛は奪えないとか、夫婦の絆を取り戻したとか、

おい、おい、おい、夫婦関係は冷めていたんじゃあないの?

愛は、地球を救うってか!

評判は高いけど。

スケールの小さな侵略にしか見えないし・・・・・・・。

観終わったその後、阪急西宮北口の駅前で、

宗教の演説(クリスマス前だからか)を、

やっていたのだが、映画の後にそのことを考えていたからか、

それを聞いて、

えっ、やっぱり、そういうことなの?

とは思ったけれど・・・・・・・。

なんか、全体的にチマチマ感が感じられ、好きになれないです。

長澤まさみさんは上手くなりましたね。78点

 

メーカー工場見学で、雨の金沢に行って参りました。

(厳密にいうと、富山の小矢部なのですが) 翌日、

久々に、兼六園を歩いてきました。やっぱり、素晴らしいですね。

 

はしだのりひこさんが 亡くなりました。

フォークル時代の”帰って来たヨッパライ” ”悲しくてやりきれない” ”イムジン河”などもありますが、

その後の、”風” ”花嫁” ”ふたりだけの旅”なども

大好きでした。ご冥福をお祈りします。

 

メッセージ

 

「メッセージ」

第89回アカデミー賞で作品賞を含む8部門にノミネートされ、

音響編集賞を受賞したSFドラマ。

ある日、地球各地に大きな宇宙船のような物体が現れる。

彼らの言語を解明するよう要請された言語学者ルイーズと

スタッフたちは、

驚くべきメッセージを受け取る。(キネマ旬報からの抜粋)

「ブレードランナー 2049」の監督作品。

観た順番が前後になりましたが、思いっきり、作家性が出ている作品。

アホな私でも、知的好奇心をくすぐられました。

でも、観た後に解説を読んでも、

良く解らないことが多い(笑)。

解説文も 大学の偉い先生の文章が多い。

とはいいつつ、

芸術的でもあるのですが、

また商業的な描き方もあり、

上手いバランスで止めている様な作品。

解り易く、また、答えが出ているのではなく、

観客に委ねているという映画です。

テッド・チャン ”あなたの人生の物語”という短篇小説が原作だそうです。

昔から言われていることですが、小説を映画化するには、

長篇ではなく、短篇の方が いいそうです。

長篇は どうしてもストーリーに追われてしまうけれど、

短篇だと、監督の個性や作家性が出しやすいと。

確かに!

この作品は、時系列に関しても考えさせられます。

未来を知っていたらどうするか?

それが、幸福でなくても。

それでも人生は素晴らしいと思うのか。

よく言われることですが、時間とは

サークルなのか。

ぐるぐる周っているのか。

また、言語が、その人を創るのか。

多数の言語を操ることで、豊かな考えを持つことになるのか。

 

僕は時々、書いていますが、作家性と商業性がほどよく調和された作品が

好きです(笑)。

昨年は、「シン・ゴジラ」、

楽しませて頂きました、ハイ。

明日からは、メーカーの工場見学で、金沢です。

 

家族はつらいよ2

 

「家族はつらいよ2」

「東京家族」の出演陣が再結集し家庭内の悲喜こもごもを演じた、

山田洋次監督の喜劇続篇。

離婚騒動から数年後、父・周造の運転免許の返納をめぐって

家族会議が開かれることに。

しかし周造が家に泊めていた

旧友・丸田が 息を引き取って、

大騒動が起きる。(キネマ旬報からの抜粋)

良くも悪くも、無難な出来。

まるで、古典落語を味わっている様な感じ。

 

北朝鮮が最近は大人しいですが。

嵐の前の静けさか。

無いに越したことはないのですが、戦争が近いという人もあり。

 

大相撲、どうなるのでしょう?

 

ありがたいことに、また還暦祝いで、家族旅行を楽しんできました。

大分の湯布院、そして別府で地獄めぐり。

次男が旅行会社勤めと言う事もあり、

総て、手配してくれました。

食事やお風呂など、大満足の旅行でした。

感謝、感謝!

今年は、皆さん、ありがとうございました。

ホント、申し訳ないくらいです。

ブレードランナー 2049

 

「ブレードランナー 2049」

82年に公開されたSF「ブレードランナー」の続篇を

「メッセージ」の D・ヴィルヌーヴが監督。

LA市警のブレードランナーKは ある事件の捜査中、

レプリカントを開発するウォレス社の陰謀を知る。

陰謀を暴く鍵は 

30年間行方不明だったデッカードが 握っていた。(キネマ旬報からの抜粋)   79点

前作より、作家性の強い映画になっていると思います。そして、

前作同様、映像はすごいの一言!

隣では、スース―、お休み中(笑)。

確かに、少し長いとは感じました。

でも、見応えは充分。

アナ・デ・アルマス嬢は、めっちゃきれいで可愛い。

こんなレプリカントがいたら(厳密にいうとレプリカントではないのですが)、誰でも、

欲しいわな(笑)。

というか、

この前、週刊誌に載っていたのですが、

中国で、ダッチワイフ?

今は、ラブドールともいうらしいですが、

めちゃ、はやっているとか。

日本で技術を修得した人が、中国へ持って帰って、新たに

販売したところ、

大儲けしているとか。

お国の事情があるとはいえ・・・・・・。

今回は、だいぶ作品の感想から

離れているようで・・・・・・・すんません(笑)。

 

3月のライオン(後編)

 

「3月のライオン(後編)」

羽海野チカ原作の 将棋を題材とした同名コミックを「るろうに剣心」シリーズの

大友啓史監督、「君の名は。」の神木隆之介主演で

実写映画化した2部作後篇。

零が川本家と出会って1年後、再び師子王戦の季節がやって来るが、

様々な試練が棋士たちに降りかかる。(キネマ旬報からの抜粋)

良心作だと思います。

観た後、優しい気持ちが満たされるようです。

有村架純ちゃんは、相変わらず うまいけど、

清原果耶ちゃんは、存在感増しましたね。

神木隆之介君は、主人公のイメージにドンピシャでした。

 

座間の殺人事件は、被害者の9人の顔写真を、

公開する必要があるのでしょうか?

この件について、なんの論議も起こらないのが不思議です。マスメディアが

興味本位で書いているようにしか・・・・・・・。

 

おかげさまで、来年も”おおさかシネマフェスティバル”の

スポンサーの仲間入りが出来ました。(3月4日日曜日)

今から、楽しみです!

 

彼女がその名を知らない鳥たち

 

「彼女がその名を知らない鳥たち」

男女の愛憎渦巻くミステリー小説を「牝猫たち」の白石和彌が映画化。

15歳年上の陣治を、毛嫌いしつつ彼の収入に頼る十和子。

元恋人、黒崎を引きずり、別の男・水島との情事に耿る中、

黒崎に失踪届が出されたことを知る。

十和子は黒崎に執着する陣治を疑う。(キネマ旬報からの抜粋) 80点

蒼井優さんは、改めていうまでもなく、

うますぎ。

この作品も、

映画自体も面白いけど、蒼井優さんの存在感、半端ではありません。

2年連続、おおさかシネフェスの最優秀女優賞を受賞するのではないか という演技(笑)。

蒼井優さんと宮崎あおいさんは、いまや別格、

銭の取れる女優さんであり、

観ていて、実に楽しいです。

映画自体も強烈な作品。

恋愛って何?

なんせ、恋愛経験の少ないわが身としては(笑)

観ている間は濃いすぎて、はあ、そんなものかと。

しかし、冷静にふりかえると、なんで?なんで?

でも、腑に落ちない点も、この作品は

ラブストーリーだと言われれば、妙に納得。

監督は、「凶悪」とか「日本で一番悪い奴ら」の濃いすぎる白石和彌さん。

 

中村鋭一さんが亡くなられました。関西以外の方は、

御存じないと思いますが、阪神タイガースの歌を

六甲おろしとして、全国に広められた、ラジオの名物パーソナリティです。

朝日新聞の記者、アナウンサー、その後 政治の世界にも入られましたが、

私が、タイガース狂だったのも、

(今は相当、熱は冷めましたが(笑))、

小学校の時に、この中村さんの影響があったんだなあと、

いま、ふと、思い返しました。

合掌。

幼な子われらに生まれ

 

「幼な子われらに生まれ」

直木賞作家・重松清が1996年に発表した同名小説を、「少女」の三島有紀子監督のもと

映画化した人間ドラマ。

バツイチ子持ちの信は奈苗と再婚。

彼女の連れ子にも誠心誠意尽くそうとするが、

奈苗の妊娠をきっかけに長女が

本当の父に会いたいと言いだし・・・・・・。(キネマ旬報からの抜粋)

「あゝ、荒野」に続き、この作品も、今年を代表する一本だと思います。

力作です。

荒井晴彦さんの脚本も素晴らしいし、浅野忠信、田中麗奈、寺島しのぶ、宮藤官九郎、そして、

子役陣の演技も熱演でした。

そして何といっても、監督の三島有紀子さんの女性ならではの

細やかな演出。

「繕い裁つ人」などもそうでしたけど、

神戸の大学出身者だけに、神戸のにおいが

感じられて、

好きな映画作家のひとりです。

実際、画面上で、(東京郊外が舞台の設定)

斜行エレベーターなんて、関東にもあるんだなあなんて、

思いましたが、やっぱり、兵庫県西宮市の名塩まで、

ロケにきていたのですね。

途中までは、生きるのが下手な人たちばかりと

思って観ていましたが(共感するところも、もちろん多々ありましたが)、

ラスト近く、救われた感じがしました。見事な演出だと思います。

小説は20年前ごろに発表されたものですが、

今の時代、多くの人に見てほしい作品でした。

 

昨日は(11月3日)、”まんがの日”だそうです。

手塚治虫さんの誕生日で、

来年は生誕90年だそうです。

以前にもこのブログに書かせてもらいましたが、

私も、手塚信者のひとりでした。

影響を受けられた方は、数多くいらっしゃると思います。

手塚さんが いなければ、今の日本のまんがが

これほどの隆盛になっていなかったという話を、また、

想い出さずにはいられません。

 

あゝ、荒野 後篇

 

「あゝ、荒野 後篇」

寺山修司が唯一残した長篇小説を菅田将暉とヤン・イクチュンの

ダブル主演で映画化した二部作後篇。

共に内なる思いを秘めてボクシングを始めた 新宿新次とバリカン健二。

やがて、試合を重ねるにつれ名を挙げてゆく新次に対し、

バリカンの心境に変化が生まれる。(キネマ旬報からの抜粋)

ボクシング映画にハズレは少ないというけど、

この後篇は、当たりです。(笑)  82点

このようなボクシングの格闘シーンで、迫力があるのは

めったにないのでは。

昔、タイに旅行に行った時、

タイ式ボクシング(キックボクシング)を見たのを思い出しました。

まだ、年端もいかないボクサーが、

家族?を、セコンドにつけ、

まだ未熟な技で、

まるで、軍鶏の喧嘩の様な試合をしていました。

一家の生活が懸かっていたのでしょうね。

すさまじい蹴りと殴り合い。路上の喧嘩でした。

(閑話休題)

NHKの”ブラタモリ”、面白いですよね。

近江アナが、可愛い(笑)。

新感染ファイナル・エクスプレス

 

「新感染ファイナル・エクスプレス」

高速鉄道内で未知のウィルスの脅威にさらされた人々の姿を

活写するサバイバル・アクション。

時速300キロで走るKTX内で乗客が謎のウィルスに侵され、凶暴化。

感染者に捕らわれば死が待ち受けるなか、

残された者たちは生き残りをかけた戦いに挑む。(キネマ旬報からの抜粋)

ゾンビ物です。どこかで観たようなストーリーの連続で、雑な作りなんだけど、

さすが韓国映画。

バイタリティとエネルギーで、強引に引っ張っていきます。  78点

 

広島カープ、かわいそう・・・・・・・。

しかし、雨やら台風やら、この季節にしては珍しいですよね。

おかげで、先週の土曜日の社内ゴルフコンペ、

ハーフで、中止になりました。