グリーンブック

「グリーンブック」

脚本も執筆したニック・ヴァレロンガの実話に基づく人間ドラマ。

1962年、天才黒人ピアニスト、ドクター・シャーリーが

差別の残る南部での演奏旅行を計画、イタリア系の用心棒トニーを雇う。

二人は黒人用旅行ガイド”グリーンブック”を

頼りに旅を始める。(キネマ旬報からの抜粋)

本年度、アカデミー賞作品賞受賞。  81点

最後、ラストシーンで、ひとすじの涙が頬をつたいました。

見事な作品だと思います。

言いたいことは、山ほどあります。(良い意味で)

でも、この現実に改めて、深いため息をつきます。

また、この作品は、実話かと思えないぐらい優しさがあります。

それが、唯一のこの作品の欠点かと思うぐらいです。

大作でもなく、お金もかからず、CGも使わず。

珠玉の良心作というか、米国の良心だと思います。

V・モーテンセンが、往年のロバート・ショーを彷彿とさせる存在感。

ロードムービーそして、バディムービーの面白さ。

たまたま、イチローが引退記者会見で、大リーグでは、外国人あつかい(当然ですが)された時の

苦労や心境を話していましたが。

先週、大相撲で全勝優勝した白鵬も同じ立場ですよね。(偶然にも、平成が終わる時に

平成を代表するであろう二人が、また、光を浴びました。)

この作品の主人公も、ピアノの天才でありながら白人の中に

ポツンといる黒人でした。

お薦めです。