夕凪の街桜の国    父と暮らせば

 

今日、1月17日は、あの阪神淡路大震災から20年。あの時はJR甲子園口駅の近くのマンションに住んでいました。

夜も明けきらないうちの激しい揺れ。しばらくして外に出ると、自宅前の家からの声。大きなお宅がつぶれていて、中にうちの長男と同じ年の男の子と祖父母が閉じ込められているとのこと。

お父さんとお母さんと次男さんは去年増築した棟でたまたま寝ていたので無事。これは一人では

どうにもならないと思い、駅前に人の手助けを頼みに行くと、駅前の7階建てのビルがバスの

ロータリーに横倒し。暗闇の中、ガス管からガス漏れ、そこに火が付き、

その下敷きになった

タクシーはクラクションが止まず。(3,4日後そのビルで 亡くなったお母さんの傍から幼い男の子が奇跡的に助かり、涙)

目と鼻の先の伊丹にある自衛隊も来ず。結局、自宅前の人は助からず。その日は、交通整理をしたり、

同じマンションに住む、元阪神タイガースの投手だったFさんとコンビを組み、マンション住民の安否の

確認に回ったり。

帰りの夜道、見上げると星空に満月。この美しくも無情な夜空を見上げた方は

多かったはず。(上を向いて歩こうと・・・・つぶやいてしまいました)

御影北小学校の同窓会の幹事をしていたので、名簿を見ながら、安否の確認をしたり。

その後、いろいろありすぎて、書ききれませんが、

あのときのこと、改めて多くの人に感謝申し上げます。

(犠牲者の方々に哀悼を捧げ、失くしたもの以上に得たことにも感謝を。)

表題の「夕凪の街桜の国」は こうの史代さんの漫画を映画化したものです。(漫画は確か

弟が推薦してくれました)佐々部清監督。

同じく「父と暮らせば」黒木和雄監督(今年、女優賞をにぎわしている、宮沢りえ、10年前のこの

映画もいい演技でした。)井上ひさし原作。

両作品とも、原爆投下後の広島。

差別やいろんなことで大変な苦労をしているそのうえに、

各自が思っているのは、生存者の罪悪感。

なんで、私だけが、生き残ってしまったのか・・・・

それぞれが、自分を責めるのです・・・・・・・・・・

今日、この日、生きさせてもらっていることを、改めて考えさせてもらっています。