わが青春に悔なし

 

 

「わが青春に悔なし」

またまた、これも初見。

ともかく、老い先短い身としては、名作を早く観とかなきゃ(笑)

この作品は、御存じ黒澤明の初期の、

私が見逃している一本。

戦後、直ぐの昭和21年度の作品。

原節子(さすが、うまくて、美しい)、藤田進の主演。

戦争中の日本で、大きな社会事件となった

京都帝国大学の滝川事件と

ゾルゲの国際スパイ事件を下敷きに

この二つの事件を通して、戦争とファシズムの批判を取り入れながら、

こうした激しい時代の中で自我に目覚め

自己に忠実に生きようとした、一人の女性像を

描き出そうという作品。

脚本は、久板栄二郎さんだそうですが、

黒澤監督は、さすがに見応えのある

作り方をしているとは思います。

でも、この時代に、こういう作品を

作ったという背景。

勇気があったのか、時代が求めていたのか、それとも、

戦勝国に媚びていたのか。

わかりません。

もう少し調べてみようと思います。

 

明日から、大型連休。

ゴールデン・ウィークという言葉は

映画界のかきいれどきだった時代の

業界用語だったらしいですね。